山門(高麗門)

【正面】

檀信徒各位の多大なご協力により山門の建て替えが平成二十七年七月に完成いたしました。山門は、高麗門(こうらいもん)と呼ばれる形になります。

 

高麗門は正面の二本の本柱(鏡柱)の上部を冠木(かぶき)で繋ぎ切妻屋根を架け、内部の控えの上にも小さな切妻屋根を架けた門です。

【内側】

高麗門は、豊臣秀吉の時代にお城の門として造られ始めたと言われています。四本の柱にひとつの大きな屋根を架けた薬医門(やくいもん)を簡略化し、小ぶりな屋根として死角を減らした形となっています。江戸時代以降には、お城に限らず寺院や神社の門などとしても多く利用されてきました。

扉は木製とし、欅の無垢材を使用しました。片側で高さ3.9m、幅2.16m、重量約600㎏もあります。

【門の金物】

門の金物には本妙寺の墓地に眠っておられる方にゆかりのあるモチーフを用いました。

 

扉の留め金具には、法華宗の宗紋の六本桜と、遠山の金さんの桜吹雪を元にデザインし、桜色の石を埋め込みました。

【八双金物】

 

また、八双(はっそう)金物は、鋭い形で千葉周作の剣を、そして『碁石』と同じ寸法の黒・白石を埋め込むことにより、本因坊の囲碁を表しています。


平成二十七年以前の山門

昭和四十年撮影
昭和四十年撮影